おしゃれ用カラコンの注意点
12月 9th, 2012おしゃれ用カラコンの注意点ですが、カラコンでも度が入っているレンズは、医療機器になりますので、製造する場合でも販売する場合でも承認を受ける必要がありますが、度の入っていないカラコンは、雑貨扱いとなりますので、品質に対する審査や手続きなどが必要ありませんので、粗悪なカラコンが出回っていますし、カラコンに使用されている着色が溶け出して眼に炎症を起こしてしまったり、などの品質による弊害も報告されていますので、利用には注意が必要です。
カラコンの度なしは、医療用では無い為に、眼科医による検査指導の対象外ですので、 長い時間にわたって使ったりするなどの間違った使用方法による眼の疾患を患ってしまったという報告もされていますので、2008年7月に、厚生労働省と経済産業省が、薬事法の枠内で規制を行う方針を固めたということです。 今後は度なしカラコンも度付きと同じように眼科医の検査指導がなされるようになっていくと思われます。
引用参考資料 国民生活センターでカラコンについての資料が発表されていますので、参考までに掲載させて頂きますね。 「おしゃれ用カラーコンタクトレンズの安全性‐視力補正を目的としないものを対象に‐」 【目的】 視力補正を目的としないカラーコンタクトレンズ(以下おしゃれ用カラーレンズとする)には薬事法が適用されず、 インターネット等で自由に購入することができる。 国内での安全性が保証されておらず、眼障害も報告されている。 そこで、おしゃれ用カラーレンズ10銘柄、及び参考品として医療機器2銘柄について安全性や品質などについて調べた。
【結果】 ●おしゃれ用カラーレンズ2銘柄で、眼粘膜刺激が起こりうる程度の細胞毒性が認められ、問題であった。 ●おしゃれ用カラーレンズ4銘柄で色素の溶出がみられ、そのうち2銘柄では溶出液が蛍光を発していることが確認された。 また、アルミニウム等が溶出しているものもみられた。 ●おしゃれ用カラーレンズ装用後、視力、夜間視力、動体視力が大幅に低下する場合があり、 さらに、装用したことによって乱視矯正が必要になったり、軽度の眼障害が認められた場合もあった。 ●カラーレンズの使用によって生じた眼障害が1ヶ月で43件、 そのうち未承認(医療機器対象外)のカラーレンズによるものは10件、度数なしによるものは18件報告された。 ●カラーレンズを使用している大学生にアンケートをとったところ、約4割近くが使用して調子が悪いと感じたことがあった。
【消費者へのアドバイス】 ●視力補正を目的としたコンタクトレンズは、比較的リスクの高い医療機器である。 視力補正以外の目的では安易に使用しないほうがよい。 ●おしゃれ用カラーレンズは医療機器ではない。 細胞毒性や色素の溶出が認められるなど、安全性や品質に問題のあるものがみられたので十分気をつけよう。 ●おしゃれ用カラーレンズ装用により視力、夜間視力、動体視力が大幅に低下する場合があり、 これらを装用して夜間に車等を運転することは危険である。ちなみにおすすめのカラーコンタクトレンズです。